人の笑顔に会える東北!青空の下で生まれ変わる東北の今を伝える【東北まぐ!】
2011/09/11 発行 ※画像が表示されない方はこちらからご覧下さい | 配信中止はこちらから |

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先月から、毎月11日に配信することになった「東北まぐ」も今月で2号目となりました。震災からちょうど半年。復興関連のニュースも以前に比べ、減ってきている感があります。しかし現地では、田んぼの稲穂が実り始め、港では海産物の養殖も再開し始めました。みんな、元気です。食べ物もお酒もうまいです。「東北まぐ」では、生まれ変わる土地と、それを育む人びとの熱意をリアルタイムでお伝えしていきます。真っ青な空と清々しい緑。そして美味しい名産品。”ちょっと出かけてみようかな…”、”みんなで遊びに行こう!”。そんな気分になってくだされば嬉しいなと思っています。

![]() 見事な晴天の中、青空会場は盛り上がりまくり! ![]() 滋賀県からやってきた瀬津くんのイイ笑顔 |
陸前高田市復興イベント 「あー、○○ちゃん!生きててくれたのね」「ここに来たら会えると思って」。海産物問屋のテントから突然歓声が聞こえ、肩を抱き合う店主と常連客。復活にかける地元商店75店を中心に102のブースが出店した、陸前高田市の復興街づくりイベント「街おこし・夢おこし」(8月27、28日、高田小学校にて開催)の会場でのワンシーンです。来場者は延べ1万7500人。特設ステージでは、和太鼓の演奏や小柳ルミ子さんが登場して会場を湧かし、横の広場では家族連れや、若者達が香ばしく焼けた秋刀魚を頬張りながら酒を組み交わす…。みんなのびのびとして楽しそうです。ひっきりなしに南蛮味噌の焼きおにぎりを焼いていた瀬津冬馬君(20)は、震災後なにかの役立ちたいと思い食品卸・橋勝商店のインターンとしてこの土地にやってきました。 |
陸前高田市副市長 被災地の中でも、街がほぼ全壊となり抜本的な復興を目指す陸前高田市に、8月から副市長として就任したのが、内閣府参事官補佐として若者の政策に携わってきた久保田崇氏(35)。友人に誘われボランティアとしてきたこの地で戸羽市長と出会い、"これからの町を作っていく若い人たちの意見をまとめて欲しい"と依頼されたのがきっかけとなった。「8月中旬には市内全部の避難所を解消できましたが、被災地跡の活用法、雇用の確保など、市民がこれから生活していくために必須な課題は山積み。これからがスタートですね」 |
![]() 復興イベントでの久保田氏。趣味は読書と将棋。
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![]() 壁には、全国から送られてきた応援メッセージが貼ってある。 ![]() お客さんを前に大忙しの太田さん(左) |
プレハブ小屋で復活! 奥さんが陸前高田市出身の太田さんは約2年前にお店をオープン。お酒から食事まで約200種類のメニューと明るい人柄で、たちまち有名店となりました。3月11日。どす黒い波が駅前の店を跡形もなくさらっていったその翌日、太田さんは周囲の人に宣言しました。 「また、わいわいやるよ!」。3月末には瓦礫撤去作業に不足していた"靴"の提供をブログ等で呼びかけて全国から1万5千足を集め、同時に敷地や資金の確保に奔走。震災から4ヶ月後の7月11日には床は砂利、天井は鉄パイプが剥き出しのプレハブで、宣言通りわいわいを再開したのです。
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夢をあきらめないで 夕方5時半、旧女川第一小学校の校舎にやって来た、こんがりと日焼けした子供たち。夜間学校「女川向学館」の夏期講習を受けにきた生徒達です。震災以降、避難所や仮設住宅での暮らしを余儀なくされ、子供たちの学習環境も激変しました。「避難所の消灯が早くて宿題ができない」「机もなく、受験勉強どころではない」。こうした問題を解決しようと、NPO、教育委員会、被災で職場を失った塾講師、支援者が手をたずさえ、日曜日以外の夕方から毎日3時間、小学校の空き教室を利用した学習支援をスタートさせました。教材は企業からの提供でまかない、送迎バスも確保し、特に大変な受験生のために自習室も用意。現在、200名の小中学生が通学中で「すぐに先生に相談できるので安心」「ひとりで考える時間が持てる」と好評です。「震災を理由に進路や夢をあきらめないよう、子供たちの日常を取り戻してあげたい」(運営メンバー・鶴賀さん談)。これからの地元を担う力が、今日もこの場所で育まれています。 |
![]() 運動会のあとも一生懸命、勉強する生徒たち
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被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰めメーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地の街。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。 連載第2回(前回はこちら)
![]() 瓦礫とヘドロの下に埋もれていた、数十万個の缶詰 ![]() 洗いたての缶詰を販売する鈴木さん(撮影/須田泰成) |
3月下旬。東京世田谷区の経堂に、石巻へ向かう支援物資を満載した2台の車が並んでいた。運転手は、木の屋石巻水産の松友さんと鈴木さん。この時、顧客である飲食店オーナーが「残っている缶詰めがあったら、東京に持ち帰って欲しい。うちで売るから」と2人に声をかけた。「泥をかぶってるので」と言いよどむと「洗えば何とかなるよ」という力強い声が返ってきた。津波にのまれた倉庫は瓦礫に埋もれ、まともな状態の商品などひとつも残っていない。半信半疑のまま、2人は救援物資を運んだ帰りの荷台に掘り起した缶詰めを載せて、東京に戻って来た。飲食店オーナーの呼びかけで経堂の有志の飲食店が中心となり、持ち帰った缶詰を洗浄し販売してくれた。反応は好評で、まとめ買いするお客さんも多数。「私もお役に立ちたいわ」と、缶洗いに加わってくれる人も現れ、5日間で600缶が完売となった。この結果を聞いた石巻の社員の間に、驚きの声とともに希望の火が灯った。「お客さんが待っている」、「残った缶詰めを現金化できれば、次につながるのでは」。この瞬間、それまでの"無理かもしれない"というあきらめムードは一気に吹き飛んだ。 つづく(2/3回)
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南三陸町の半島沿いの小さな集落を走っていると、空き地に不思議な露店があらわれました。軽自動車の荷台を店舗にした、臨時のガソリンスタンド『丸三石油』です。
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![]() 今日も看板娘の笑顔が道行く人を元気づけます |

9月4日、東京都大田区の久が原で開催されたのが「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の家電収集イベント。
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![]() 家電を回収する窓口の様子 |

![]() 一押しの笹かまぼこ。吉次(きんき)などの高級魚も使用。 肉厚でジューシーな味わいにハマること間違いなし!
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女川の超有名かまぼこメーカー「高政」も工場が稼働不能になるなどの被害を受けましたが、損傷が修復可能で、4月18日より製品販売を再開しました。名物の笹かまぼこは軽く炙って、わさびや生姜醤油、柚子胡椒で食べるのがオススメ。歯を押し返すようなプリップリの弾力はまさに絶品です! ![]() 8種類のかまぼこが詰め合わせになったお得なセット(2,877円)。贈答用におすすめです。 |
2011/09/11号 (毎月11日発行)
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編集長 : 川手優子
取材 : 梅澤恵利子 岸田浩和 河合佑亮
ゴチまぐ : 関 裕作
発行元 :株式会社まぐまぐ
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